1月15日は小正月(こしょうがつ)です。
この「小正月」って一体何でしょう?
小正月とは何の日?
小正月とは、豊作祈願などの行事を行う日です。
1月1日から1月7日までを「大正月」と呼ぶのに対し、1月15日を「小正月」と呼びます。
この日は豊作や家内安全を祈願する行事が行われます。
また、昔は「武士が元服をする日」でもあったため、1999年までは「成人の日」でした。
成人の日は現在1月の第2月曜日に変更されています。
本来、この小正月までが「松の内」でした。
「松の内」は門松を飾る期間です。
江戸幕府が松の内は1月7日までと取り決めをしたため、関東地方では門松を飾るのは1月7日とされています。
その他の地方には広まらなかったため、1月15日まで門松を飾る地域も多くあります。
小正月にはなにをする?
小豆粥
小正月には朝に「小豆粥」を食べる習慣があります。
同じ材料でつくる赤飯と同じく、小豆粥は「良い日」に食べられる料理です。
小豆には邪気を祓う力があるとされ、これを食べて一年の健康を願います。
また、この際に「粥占い」を行う地域もあります。
粥占いは、粥を数日間放置してカビの生え具合で吉兆を占う占いです。
どんど焼き
小正月には「どんど焼き」が行われる地域も多いです。
どんど焼きは、その年に飾った門松やしめ縄、書き初めで書いたものなどを焼く行事です。
こういったものを焼くことで、「お正月に迎えた歳神様を見送る」という意味があります。
どんど焼きの起源は古く、鎌倉時代にはすでに行われていたといいます。
綱引き
小正月に綱引きを行う地域もあります。
これは中国で行われていた綱引きに由来するものだとする説がありますが、詳細は不明です。
綱引きはもともとは神事だとされ、綱や縄を引き合って一年を占う行事から始まったとされています。
1920年のアントワープオリンピックまではオリンピックの正式競技でもありました。