「おにぎり」は日本人なら誰もが知っているソウルフードですが、このおにぎりに関する記念日はなんと一年で3日もあります。
おにぎりの日が2回、おむすびの日が1回です。
どういうことなのかみてみましょう。
おむすびの日の由来
おむすびの日は1月17日です。
1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災の際、ボランティアによる炊き出しに被災者が励まされたということで、2000年に「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」によって制定されました。
震災当時のボランティアによる炊き出しに感謝する意味を込めて、1月17日が選ばれました。
おにぎりの日の由来
おにぎりの日は年に2回あります。
6月18日と11月18日です。
こちらの記念日の決め方は少々複雑です。
まず、きっかけとなったのは1987年11月12日、石川県鹿西町(当時)の「杉谷チャノバタケ遺跡」というところで「日本最古のおにぎり」が発見された出来事です。
鹿西町は町の名前(ろくせいまち)から「ろく(6)」をとって、さらに毎月「米食の日」とされている18日をくっつけて6月18日をおにぎりの日としました。
これが認められて1つ目のおにぎりの日が出来上がります。
その後、鹿西町は市町村合併で中能登町となります。
この中能登町が合併10周年の記念として2つ目のおにぎりの日を設定しました。
「日本最古のおにぎり」が発見された11月にふたたび「米食の日」をくっつけて、11月18日をおにぎりの日として設定、これが認められるかたちで2回めのおにぎりの日が誕生しました。
なぜか「日本最古のおにぎりが発見された日」はおにぎりの日となる2度のチャンスを逃しています。
ちなみに11月12日は「洋服の日」「皮膚の日」です。
おむすびとおにぎりの違い
「おむすび」と「おにぎり」に基本的に違いはありません。
単純に呼び方の差だとされています。
西日本では「おにぎり」東日本では「おむすび」が主流とされていますが、ある機関が行った調査によると、日本全国の全都道府県で「おにぎり」が「おむすび」を上回ったそうです。
さらに、全国で「おにぎり」と呼ぶ人は約90%、「おむすび」は約10%との調査結果も出ています。
全国的に「おにぎり」という呼び名が主流のようです。
ちなみに「おむすび」と「おにぎり」の違いについて次のような説が存在します。
- おにぎりは三角、おむすびは俵型
- おにぎりは江戸時代以降、おむすびはそれ以前の呼び名
- 湿った海苔で全体を巻くのがおにぎり、パリパリの海苔で一部を巻くのがおむすび
- 東日本ではおにぎり、西日本ではおむすびと呼ばれていたものが、いつの間にか混ざった
- もともとの名前がおにぎりで、おむすびはその女言葉もしくは丁寧語
どれも根拠がある説ではなく、俗説です